鋳金作家 西岡美千代 作品展
Michiyo NISHIOKA Works till 2020
展示期間:2020/09/1 – 2021/01/31
会場:株式会社アムス1F Módas アートギャラリー(ACCESS)
県立美術館企画展でのメイン展示作品や受賞作品等の代表作を含む、これまでに制作された既発表作8点を展示いたします。
作家のことば
幼少の頃から独り遊びが好きだった。身の回りにあるもの、起こる現象、様々なことから刺激をうけた。
生まれた時から動物に囲まれて育った。生の瞬間も死の瞬間も日常のごく一部で何ら特別なことではなかった。もちろん無事の出生を喜び、死を悲しむ心は持ち合わせていたが、それも大きな流れの一瞬のことと受け入れていた。
制作をしていくうえで、幼少期からくる生死観は、今に至るまで大きく影響を及ぼしている。それに加えて、実際に体験した中から感じた様々な違和感、恐怖、背徳感、心地よさなどの感覚を表現している。
金属は一般的に重く硬いイメージだが、加工方法、表現方法によりさまざまな表情をみせるところに魅力を感じる。特に鋳金は原型から金属に至るまでに様々な素材に触れ、その過程で徐々にかたちが洗練されていくところがよい。
アルミニウムを使用し、いかに軽やかに柔らかく表現できるか試みたり、ブロンズの深みを活かし奥行きを表現できるか試みたり、今後も凝り固まらず様々なことを試みていきたい。
作家作品集
画像のクリックで写真が拡大表示されます。「※」印の作品が本展で展示されます。
作家プロフィール
西岡 美千代 -Michiyo Nishioka-
鋳金作家、酪農家、日本鋳金家協会 会員、歩会 会員、四街道市美術協会 会員
[略歴]
- 1982年 千葉県四街道市生まれ
- 2005年 東京藝術大学美術学部工芸科卒業
- 2007年 東京藝術大学大学院美術研究科鋳金専攻修了
- 2007年 東京藝術大学美術学部工芸科鋳金研究室 教育研究助手(~2010年)
- 2010年~ 実家の酪農業に従事しながら制作活動
[展示歴]
- 2002年 「Message From Body Ⅲ」 (Pepper’s Loft Gallery/銀座)(’03 / ’04)
- 2005年 「中村宇之・西岡美千代 二人展『骸』」(Gallery J2/上野)
- 2007年 「第4回佐野ルネッサンス鋳金展 入選
- 2008年
- 「日本の鋳金ーいものの形」展 ’08(埼玉県立近代美術館/北浦和)(’11 / ’15)
- 「工藝考-素材へのまなざし」(東京藝術大学陳列館/上野)
- 2009年 「カタカタチ」展(藝大アートプラザ/上野)(’12)
- 2015年 「floating world」企画個展(千葉市民ギャラリー・いなげ/稲毛)
- 2016年
- 「非用の美」展 (ギャラリー睦/千葉)
- 「テンテンテンテン・・・・・」展(四街道市民ギャラリー/四街道)
- 「第42回歩会彫刻展」招待出品(千葉県立美術館/千葉)
- 2017年
- 「第43回歩会彫刻展」(千葉県立美術館/千葉)(第44回)
- 「テンテンテンテン・・・・・15」展(四街道市民ギャラリー/四街道)
- 2017年~2018年「Art Collection+『鋳造の新世界 現代作家西岡美千代と県美の収蔵作家たち』」展(千葉県立美術館/千葉)
- 2019年「第35回淡水翁賞受賞者展」、他グループ展等
[受賞歴]
- 2004年「東京藝術大学原田賞」
- 2006年「東京藝術大学安宅賞」
- 2007年 修了制作「サロン・ド・プランタン賞」
- 2019年「第35回淡水翁賞」最優秀賞